About Me

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Tokyo, Tokyo, Japan
I was born in Omori,Ota-ku,Tokyo,Japan in 1961. I have elder sister she has of the strong influence on me about everything especially music and then I started it. It was actually Fork Music at first,for example Takuro Yoshida,Yosui Inoue,Tulip...etc. And she started acoustic guitar but she never allow me playin' it but I sometimes played it actually. When I was Junior High school student,it was may 11 years old,I had heard first the introduction for "A Hard Day's Night" in my friend's room and my real musical life has started. I was or am love to play guitar so I asked my parents to buy my guitar,and they gave me "Greco Flying V". Everyday,every night I played my guitar and I slept with my guitar. It was so great feeling,feel like a KING. I thought "Music Can Change The World"! And first my BAND started.

9/10/1999

「スプリンクラー」

それは、いつか何処かで見たことのある光景だった。

麦わら帽子を被ったまだ小さな男の子が、懸命にトンボを追いかけている。
彼の父親と思われる男が、それを嬉々とビデオカメラで追っている。
スプリンクラーを見つけた男の子は目を輝かせて飛沫の中へ走っていく。

僕は、何をするでもなく、唯、それを見ていた。
僕はここの所、多摩川で時間を潰す時間が多くなった。

色々な人が僕の前を通り過ぎる。

欲求不満気味のハスキーに汗をかきながら連れられる太った男。
ガムをくちゃくちゃさせながら足早に通り過ぎるギターを持った少年と少女。
生活用品を積んだリヤカーを牽いて歩く人。

色々な人生が、ここにはある。

僕が下手くそな二塁手が投げたバックホームの玉を投げ返すと、
彼はペコリ、と帽子をとって挨拶をする。
阪神と大洋でもこんなおおざっぱな点数はスコアボードに残さないだろう。


あれから、どれだけ時間が経ったのか・・・?
イヤ、それは月で数えるよりは、まだ日数で数えた方がいいようだ。

少し前に「妻」だった女は、二人で写った写真の半分全てをハサミで切って、
実家へ帰って行った。 僕の部屋には見事なくらい彼女の痕跡は無かった。
もしかしたら、髪の毛一本も落ちていないのかも知れない。

あれから、彼女から連絡はない。

色々な人が僕の前を通り過ぎていった。
いや、もしかしたら、僕が通り過ぎていったのかも知れない。

僕はどこにも歩いていくことができず、
また、何処にも居場所がなかった。

・・・でも、何処かへ行かなければいけない。

僕は、ジーンズの尻に付いた芝生を払ってよろよろと、よろよろと立ち上がった。

スプリンクラーから迸る飛沫は、いつしか光と交叉して虹へと変わっていった。

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